メゾン・シンビーオ(在宅就労の豆知識部屋)

在宅就労をしているmariaです*
2023年06月27日(火) |

はじめまして。在宅就労をしているmariaです。この度、ブログを更新することになりました。

今回は自己紹介も兼ねて、
精神障害の発症から在宅就労をまでを、振り返ってみようかと思います◎

働くのは無理だよ。と各所から言われていた私が、
おかげさまで無事に働くことが出来ているので、
一つ一つ出来ることを増やして、環境を選べば働けるんだ…!」という
希望を抱いていただけるきっかけになるとうれしいです 🙂

  

大学在学中にパニック障害…でもまだまだ頑張る期。

わたしは大学在学中にパニック障害を発症しました。
幼少期から会食障害になるなど、もともと不安と不信感が強い脳でした。
掃除機の音や、テレビのニュース、家族の出す不機嫌そうな物音など、
あらゆる刺激を受け取って、ズキズキ、ざわざわする頭を持っています。

特待生入学、成績は上位キープ、ラーニングコスト捻出の為の深夜バイトと
自分のキャパシティの中では毎日が限界でしたが、

親にお願いして「奨学金を借りるから勉強がしたい」と進学したこともあり、
バイト代が診察費に消えながら、薬をたくさん飲みながら通学していました。

目が覚めたら強迫性障害と嘔吐恐怖症になっていた…!

しかし、ある日の朝目が覚めると、あらゆるもののウイルスが怖い、
吐くことが怖い、どれもこれも手で触れない、手洗いが永遠に終わらない、
強迫性障害と嘔吐恐怖症を発症していました。

ここで誰かに助けを求められたら良かったのですが、
一生懸命伝えても否定されたり、怒られたりすることが怖く、
自分でもおかしいとわかっているのに、拒絶されることが怖くて、
誰にも相談できませんでした。

アルバイトは続けられませんでしたが、なんとか無事に卒業は出来ました。
卒業後は夢だった精神保健福祉士と臨床心理士の研修生になれましたが、
強迫性障害もパニック障害も悪化していきました。
発作が出るので何時間もかけて各駅停車で通勤。トイレが怖い。
人との食事も苦痛。脳が強迫観念でフル稼働だから、体力が続かない。
研修生だからお金もないのに、消毒液を買わないと出勤できない。

今なら笑えるのですが、毎日持ち物すべてを隠れて漂白していました。
毎日洗濯物を出すので親に怒られることもしばしば…!笑
塩素の使い過ぎで手もボロボロでした。後遺症なのか今もボロボロです。
でも、たくさん頑張ってくれた強い手が、今は好きです◎

パニックと強迫と戦いすぎてついにうつ病になり暗黒期!

他の病気でおなかの手術を終えたと同時期に、限界が来たのかうつ病も発症。
あんなに頑張っていたのに、夢も仕事も健康もお金も恋人も失って、
ついに窓も開けられないような暗黒期に入ります…!

家族との食事も怖くて、耐えられない空腹感と同じくらいの食事の恐怖心と、
働けない(親から見たら「働かない」)ことに対する親の顔色がつらくて
限界でした。あの時の私が生きていてくれてよかった、と今は思えます◎

デイケアに通えるようになり、一人暮らしすることに。

家族の理解を得るのに数年かかったこと、嘔吐恐怖症で薬の副作用が怖いこと、
通院、薬局、外のすべてが怖いことから、医療につながるまでに何年もかかりました。
保健所から今の主治医が家に来て下さり、地道な治療を繰り返して、
デイケアに参加できるようになったのは28歳の頃でした。

自分で病院に行けるようになった頃に、実家を出ることになりました。
障がい者雇用求人には30社以上は応募しました。
それでもデイケアにも2時間くらいしかいられない私は、落ち続けました。
家を出るのに間に合わないので、障がいクローズで、在宅の模試添削バイト、
個人受注のクラウドワークス、アクセサリーの作成と販売、
外で短期のアルバイトをしては体調を崩す…を繰り返しました。

在宅ワークでは問題なく働けましたが、お給料が低かったので、
一人暮らしが出来るくらいのお給料をいただける在宅の求人を探す毎日でした。

主治医に相談しながら、できることを自分で探す、増やす

市役所の障がい者雇用実習では「もう無理そうだから家で休んでください」と
帰ることを勧められて泣きながら帰ったり、
ハローワークでも見学実習当日に体調を崩したことで「利用不可」となって
「利用不可って出禁…?」とショックを受けたり、
デイケアからも「週5通えるようになるまでは無理だよ」と言われたり…

「生きるために働きたい。適切な環境かサポートがあれば働けると思う。」
と、伝えても、関わった専門職の方々には「非現実的」と言われていました。

ノーマライゼーションってみんな言うけど、
外に出て食事してトイレ使えることを前提にされたら、
もうそれは健常者のノーマルなのよ…、わたしのノーマルは違うのよ…、
家の中ならできることがあるのに…と思いながら、
社会にどうにか自分の生きられる隙間を探す毎日でした。

そんなこんなで毎日求人サイトを見て回り、
毎日図書館へ通ってノーマルを目指して外へ出る練習、パソコンの自主学習、
強迫観念に負けないように外にいる時間を増やす、などを一人で繰り返して、
やっと!!!今の職場で働けることになりました。

長かったです。
文章も長いですよね…ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

30歳から在宅就労で社会復帰。まだまだ始まったばかり 🙂

わたしは30代でやっと就労できました。
定着支援をして頂いて、自分のできる業務を振っていただいています。
心理や精神保健福祉についての資料作成、officeソフトを使用した業務、
web作成など、日々学びを深めながら、業務に取り組むことが出来ています。

今、真っ暗闇にいる人もいるかもしれませんが、
人生にはきっと、タイミングがあるのだと思います。
薬が効くようになる時期、協力者と出会える時期、家族と和解出来る時期…
慌てなくて大丈夫だし、自分に合う環境を目指すことは悪いことではないと思います。
失ったと思ったものも、形を変えて手に入ったり、受け止め方が変わったりしています。

今も診察を受けていて、薬はちょっと多めです。
訪問看護の看護師さんにもお世話になっているし、シンビーオの定着支援も受けています。
外に出られない日はネットスーパーに頼ります。
でも、働けるようになって、社会に居場所があるように感じてうれしいです。

無理だ無理だと言われていた私ですが、皆さんのおかげで働けています。
出来ることを少しでも増やして、
どこかにいる誰かが「ひとりじゃない」と思えるような情報を、
ひとつでも多く発信できたらと思っています
。どうぞよろしくお願いします◎

maria