障がい者雇用の現状
障がい者雇用のうち、とくに精神障害者の就業定着にはまだまだ多くの課題があり、
就業定着は十分に進んでおりません。
就業者の約4割は3ヶ月未満で離職しており
3年以上就業しているのは2割に満たない。
精神障害者離職の原因は大きく「体調不良」
「人間関係」「仕事がきつい」の3つに集約される。
- 「体調不良」・・・症状が悪化し、就業が困難になり辞めてしまう
- 「人間関係」・・・職場の同僚たちとどのように接すればよいのかが分からずに辞めてしまう
- 「仕事がきつい」・・・与えられた仕事ができなく、悩んだ結果、精神的に追い込まれ辞めてしまう
精神障害の種類
精神障害と位置づけられるものは、種類も症状も豊富です。
・発達障がい
発達障がいは先天的な障がいため、通常の生活の中ではうまくいかないことがあります。
ですが、その特性を本人や企業・サポートする人たちがよく理解し、その人にあったやり方
を指導することで、その人の持っている本来の力がしっかり生かされるようになります。
自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障がい(ADHD)、学習障がい、チック障がい
・うつ病統合失調症
日本では、100人に3~7人という割合でこれまでにうつ病を経験した人がいるという調査結果があります。
統合失調症は進学・就職・独立・結婚などの人生の進路における変化が、発症の契機となることが多いようです。
双方とも後発的な障がいであり、今まで健常者として生活・職場勤務していた人が発症します。
うつは、抗うつ薬療法、認知行動療法、対人関係療法などで治療を行うことで回復が期待できる障がいです。
統合失調症は、新しい薬の開発と心理社会的ケアで初発患者のほぼ半数は、完全かつ長期的な回復を期待できる
ようになりました。
こころの問題が起因となっている場合が多いため、定期的なヒヤリングや適切なケアを行うことで健常者と
変わらないレベルで仕事を任せられることが多くなっています。