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就業者インタビュー Mさん

自己紹介

 神奈川県在住で視覚障害と聴覚障害を併せ持っているMです。
視覚障害については全盲と言って全く見えない状態ですので、スクリーンリーダーというソフトを使ってパソコンの業務をこなしています。
聴覚障害については静かな所では会話の8割は聞こえますが、環境によっては聞き取りが難しい場面もあります。

利用する前の課題、困りごと

複数人で話をしていたり、環境音が大きく、騒音がする時です。
ほかに相手の声の大きさだったり、電話応対であれば端末の性能だったり、電話先の環境によっては聞き取れず、ガサガサとスピーカー音がしたりするなど、聞き取りにくいことがあります。

シンビーオを利用した経緯

私は就職活動をするにあたり、もう一度別の就労移行支援事業所を利用していました。その再就職活動が難航していましたので、そちらの支援事業所の支援員さんから就労継続B型で働くことも視野に入れてみてはどうかという今後の方針のご提案がありました。
その中で、私の体質にあった在宅勤務形式での就労継続B型を扱っている事業所であるシンビーオさんに見学と説明を伺うために事業所に行きました。


――実際そのB型ではなく、シンビーオを介して就職をされていますが、その経緯はいかがでしたか?

B型の方の見学、説明を伺いに行った時に支援員さんから現在の私の状況をシンビーオさんにお伝えいただいて、ちょうどタイミングよく会社が重度身体障害者を探しているということなので良ければどうですかと社長からお誘いをいただきました。
その時支援員さんからは、パソコンが使えるし、スキルはあるけれども就職活動で事務職を目指していても、なかなか実らず、今の状況に至っているというお話しをお伝えしていただきました。
そして社長からちょうど探しているところがあるので、ご興味があるんでしたらということでした。


――そのようなお話をご自身で持ち帰って、ご家族にもご相談されたりはしましたか?

持ち帰って、その後に社長から事業所経由で、求人説明条件の説明をメールでいただいて、その後家族に相談しました。
家族からは業務内容が未知数なところはあるけれど、いいのではないかという意見でした。

利用して解決したこと

業務をこなすにあたっての難易度です。突然難しいことや研修をするとかいうことではなくて、徐々に慣れていくという、そういう形での業務にさせていただいていることです。
具体的には以前の会社ですと研修から始まるという形ですが、研修内容に理解が追いついていかず、失敗があったんですけれども、そういう形ではなくて実務から入りながら、掴んでいくという実践形式ですので、実感が生まれていく形が良かったなと思います。

また、在宅勤務で良かった点は移動がない。実際、社内での場所移動や通勤がないというのは大きいですね。

今後の目標

シフトが現在6時間勤務ですけれども、フルタイムに伸ばしてそれを安定させ、定着させることで、生活を充実させることです。なおかつ現在やっている体を動かすということ、家の中での時間も取ることも一つの目標です。
また、将来長い目で見て、仮に一人暮らしになったとしても大丈夫なように生活を安定させるということです。