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【知って労わろう❤こころとからだ】脳疲労を防ぐ!在宅ワークの休息法~デジタルデトックスとは?~

はじめに

デジタル化が進む現代社会では在宅ワークやデジタルツールの利用が日常業務の中心となり、多くの人々が頻回な通知やメッセージへの対応に日々追われ、気が休まることがありません😣

このような状況によって「デジタル疲労」を感じる方が増えており、目の疲れや集中力の低下、ストレスなどが症状として現れています。

デジタル過多なワークスタイル

現在デジタルツールの利用によって、オフィスに限らずどこででも仕事をすることができるようになりましたが、その便利さの反面で、仕事とプライベートの区切りが難しくなることでオンオフの区別がつかず、心身のバランスを崩しやすくなってしまいます。

在宅ワークではオフィスワークよりもPCに向かう時間が多い傾向にあり、プライベートでのスマホの利用時間も含めると、元々デジタル依存度が高い現代人の状況はさらに悪化し、さらにweb会議や勤務時間外のチャットなどが増えたことによって私たちの脳は認知的限界(人間の情報処理能力の限界)を超えるような課題に直面しているそうです。

そのため、心身の健康を維持・回復させるためのデジタルデトックスをすることをおすすめします。

デジタルデトックスとは?

デジタルデトックスとは、PCやスマホから一定時間距離を置くことでデジタル機器による心身への悪影響を軽減させ、脳や身体の休息やリフレッシュをはかることを目的とした取り組みのことを指します。

デジタル機器の使用による悪影響には、脳の疲労が引き起こす不眠、頭痛、不安、動悸などが含まれ、また脳の疲労が続くことで、うつ状態や認知機能の低下が引き起こされる可能性もあります。

脳疲労とは?

近年、スマホの使い過ぎが「脳の疲れ」を引き起こすといわれています。

脳は情報を整理し、記憶するという能力がありますが、PCやスマホからの無限のコンテンツが常に流入すると、情報の優先順位が不明瞭になり、脳疲労が生じます。

この過負荷により、精神を安定させるセロトニンなどの神経伝達物質が消耗されてしまうそうです。

また、デジタル機器に依存しすぎると、どのような場面でもコピペで済ませることでひらめきや発想力が低下したり、名前を思い出せなかったり、漢字が書けなかったり、計算ができなくなるなど、一時的な脳の機能低下にもつながります。

脳疲労以外にも、以下のような症状を引き起こす可能性もあります。

目の疲れ

デジタル機器の画面を長時間凝視すると、疲れ目を引き起こす原因となります。

一定の距離で同じものを見続けることで、目の周りの筋肉が凝り固まってピントを合わせる力が低下し、視力の低下を招く可能性があります。

特にスマホは他のデジタル機器に比べて画面と目の距離が近くなるため、ピント合わせを行う目周りの筋肉にかかる負担が大きくなるそうです。

睡眠の質の低下

人間は朝起きると脳内でセロトニンが分泌されて脳が覚醒し、暗くなるとメラトニンが分泌されて眠りの準備が整います。

しかし、寝る前にスマホを使用すると、画面から発せられるブルーライトの影響によりメラトニンが減少し、交感神経が興奮して身体が目覚めた状態になってしまいます。

すると夜、睡眠のバランスが崩れて入眠しづらかったり、眠っている途中で目が覚めるなどし、結果的に朝がつらくなるという悪循環が生じます。

デジタルデトックスのメリット

デジタルデバイスの長時間の使用は、情報過多によって脳を疲弊させてしまいます。

デジタルデトックスを行うと脳を休めることができ、心身の疲労やストレスが軽減されて、精神的にもリフレッシュすることができます。

さらにデジタルデトックスによってネガティブな情報に触れる機会も減少するためインターネット上のコミュニケーションや人間関係に伴うストレスが軽減し、SNSに依存していると感じる方にとっては特に効果的です。

また、デジタルデトックスを実施することで睡眠の質が上がるなど、心身ともに健康状態が改善されれば、日常生活においても、よりエネルギッシュに過ごすことができるようになります。

デジタルデトックスの方法

現代では多くの人々が仕事中や余暇にもPCやスマホを長時間使用することで、情報過多によるストレスを招き、脳に高い認知負荷をかけている状態に陥っています。

そのため、脳は常に働き続けている状態となり、その疲労に気付きにくくなってしまいます。

脳疲労を避けるためには日常生活でも一定時間PCやスマホから離れてデジタルデトックスを行い、散歩やストレッチ、瞑想や呼吸法などでこまめに休憩を取ってリラックスをし、情報に縛られない穏やかな時間を過ごす事が大切です。

また、仕事中の集中力を高めるためには、物理的にでもスマホを遠ざけたり、仕事以外のSNSやアプリの通知をオフにすることが効果的です。

短い休憩時間を挟みつつ、デジタルデバイスに触れない時間を作るとよいでしょう。

さらに、いわゆる「ながらスマホ」を避けるために、寝室や浴室、トイレにはデバイスを持ち込まず、移動中などの隙間時間はあえてデバイスなしで過ごす事もリラックス効果を高めます。

そして就寝1〜2時間前にはPCやスマホの使用を控え、リラックスできる読書やストレッチ、瞑想を取り入れることで、質の高い睡眠を得やすくなります。

これにより脳疲労の蓄積を防いで、日常生活をより良い状態で過ごせるようになります。

おわりに

デジタルデトックスは脳疲労を改善させ、心身の疲労やストレスを軽減させるだけでなく、集中力をアップさせたり、希薄になりがちな人間関係をも改善させることにつながります。

良い休息を取ることが良い仕事に繋がるため、休みと仕事は切り離せない関係にあります。

そして現代社会において、デジタルデバイスは仕事でも日常生活でも、もはや欠かすことはできず、SNSの台頭によるコミュニケーション手段の変化も今後はより進んでいくことと思います。

そういった状況の中でも、デジタルデバイスと適切な距離を保ち、縛られたり依存することなく、上手な活用法を身につけることで情報過多による脳疲労を避け、心身の健康を取り戻すことができるようになります。

特に在宅ワークでは会社の方々と業務以外で関わる時間も限られてしまいますが、このような状況でもコミュニケーションを取る機会を作るようにして、関係を希薄化させないことが大切です。

脳疲労にならないために適度に休憩を取ることを意識して、心身のケアのためにもデジタルデトックスをする時間を積極的に取り入れていきましょう。