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精神疾患のある人が疲れやすいのはなぜ?その理由を解説します!

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はじめに

精神疾患がある方は「疲れやすい」という特徴があります。
人によって疲れやすさの症状や度合い、原因はそれぞれだと思います。

わたしの場合は音や光、温度などの環境が大きな刺激となり、
普通の人が気にならないことまで感じ取ってしまい、
脳が大量の情報処理を行うので、短時間で疲れて体調が悪くなるということがあります。
皆さんはいかがでしょうか。

今回は疲れやすい理由と、その対処法についてご紹介いたします。

疾患による理由

精神疾患のある人の多くは、
人前に出ることなどに不安を抱きやすく、緊張しやすい傾向があります。

緊張や不安は肩や首筋、目など体の様々な部位に影響を及ぼし、
肩こりなどの痛みを引き起こすことがあります。

統合失調症の人は周囲の物音や光といった生活の中での刺激にも敏感で、
脳への負担が大きくなり疲れやすくなります。
このような状況が続くと、外出や人前に出ることがおっくうに感じるようになり、
悪循環に陥る可能性があるそうです。

また、疲れは体の筋肉から生じる末梢性疲労と、脳の疲れが関与する中枢性疲労の2つに大別されます。

中枢性疲労には、脳内の神経伝達物質であるセロトニンなどが関係しており、
精神疾患の人が疲れやすいのも、神経伝達物質のアンバランスが関係している可能性があるとのことです。

薬の影響

抗精神薬や抗うつ薬、副作用止めの種類や量によって、
認知機能と呼ばれる脳の集中力や判断力が妨げられることがあります。
それにより普段は簡単にできていたことが難しくなり、
作業に時間がかかるようになるため、疲れも増えてしまいます。

この認知機能の障害は、薬の副作用だけでなく、
病気の症状の一部として現れることもあります。心配な時は、主治医に相談してみましょう。

生活リズムの影響

生活リズムが乱れると、通常、昼間に強い眠気が生じます。
夜の睡眠を適切に取ることは、精神科の病気の回復にとって非常に重要です。
また、体内時計の機能を整えるためには、
毎朝同じ時間に起きて、太陽の光を浴びることを心がけることが役立ちます。

一方、過度の睡眠は疲労の原因になります。
昼寝は疲れを和らげる方法の1つですが、長時間の昼寝は睡眠リズムを乱す可能性があります。
専門家によれば、昼寝は20〜30分程度にするのが良いそうです。

おわりに

精神疾患を抱えていると外出や人との交流で精神的にも肉体的にも疲れがちですよね。
しかし徐々に慣らしていくことで軽減することができます。
重要なのは自身のペースで疲れを確認しながら、少しずつ慣らしていくことです。


また、自分に適した疲れた時のリフレッシュ法を試すのも効果的です。
ストレッチをしたり、自然に触れたり、音楽を聴いたり、好きなドラマを見たり、
興味があることを試してみることも良いそうです。

さらに生活習慣を見直すことや、人に頼ること、何も考えない時間を取るという方法も効果的です。

また、心の疲れを感じたら、まずは無理をせず休むことも大切です。
「何もしないを、する。」というのは、難しいことに感じますが、
部屋や公園、落ち着く場所でただぼんやりと過ごすことも、大切な時間です。
わたしはベランダに座って日向ぼっこしながらお茶を飲む時間に、癒されます。

シンビーオのブログに役立つ情報がありますのでぜひご覧ください。

「生活習慣を見直して自律神経を整えよう(1)」こちらから 【朝散歩】
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参考資料

COMHBO 地域精神保健福祉機構
精神疾患をもつ人が疲れやすい3つの理由(医師)
https://www.comhbo.net/?page_id=3480