メゾン・シンビーオ(在宅就労の豆知識部屋)

視覚障害者が外出時に困ること
2023年09月07日(木) |

皆様は視覚障害者が外出時にどんなことに困るのかご存じでしょうか。

「見かけたことはあるけれど、困っているのかどうか様子だけでは判断できないから声をかけづらい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は外出時にどんなことが困るのか、どんな状況で困るのかを私の場合でご紹介したいと思います。

私は以下のようなこと・状況で困ることがあります。

・壁や点字ブロックなど、まっすぐ歩くための「基準」がない所を歩く場合

本来の経路からそれていることに気が付きにくいため、知らぬ間に目的地を見失っていることがあります。

・交差点などを横断するとき、信号が切り替わる際の音楽が鳴らない

信号は見えず、私の場合人の足音で判断することも難しいので、信号が赤なのか青なのか判断できず、とても不安に感じることがあります。

人に教えてもらうため挙手をしたり、自分から声を上げても、なかなか教えてもらえない、そもそも人が少ないことがあり、困ることもしばしばあります。

もし交差点の前で立ち止まっている視覚障害者を見けるようなことがあれば、赤信号の時はおっしゃっていただけると非常に助かります。また、青信号に切り替わった際も教えていただけるとありがたいです。

・点字ブロック上を歩いているとき

点字ブロックの上に人がいらっしゃったり物が置いてあるとぶつかりそうになってしまうこともあります。立ち止まるときは少し地面に意識を向けてみていただけたら幸いです。

・手引きをお願いしたとき

その方の善意で誘導をしてくださっていることはありがたいのですが、肩を組む、白杖を掴むなどこちら側にとっては危険な方法をとられる方もいらっしゃいます。

その時は誘導してくださる方の、肩もしくは肘に手を添えさせていただけないかうかがうようにしています。

もし視覚障害者の移動を手助けするようなことがありましたら、このような方法で手引きをしていただけましたらありがたいです。

白杖を使って歩いている方・道に立ち止まっている方や左右を見渡している方にはいったん声をかけてみていただければ幸いです。

困っているかもしれません。断られても大丈夫です。皆様のちょっとした善意が視覚障害者にとっては大きな助けとなることもあります。

いかがだったでしょうか。以上のようなことが困る・不安に感じる一例でした。

本記事を通して視覚障害者の外出に少しでもご興味を持っていただけたなら幸いです。