
皆さんは最近、読書をされていますか?実は読書をするとリラックス効果やストレスを軽減する効果もあることが研究によって証明されており、他にも不安や憂鬱な気分を解消するなど、メンタルに良いさまざまな効果を得ることができるそうです。
近年では読書離れが急速に進んでいるようで、文化庁が実施した2023年度の「国語に関する世論調査」によると、1カ月に1冊も本を読まない人が6割を超えたそうです。その背景にはスマホの普及により、ゲームをしたり、YouTubeや配信を見る時間が増え、読書の時間が減っているのかもしれませんね。 しかし読書には情報の収集や知識や教養を深めるだけでなく、メンタル面にも非常に大きなメリットがあるのです。今回は読書がメンタルに良い理由について解説いたします。
米・ラッシュ大学メディカルセンターの研究によると、読書などの精神を刺激する活動を続けていると、認知の低下が32%遅くなること、英・サセックス大学の研究によると、たった6分の読書でストレスを68%も軽減する効果があるという結果が報告されているそうです。
さらに米・イェール大学が2016年に発表した研究結果によると、本を読む人は読まない人より長生きすることが明らかになったそうです。週に3.5時間以上本を読む人は読まない人に比べ、調査開始から12年後の死亡率が23%低いことも分かっているそうです。
読書をすると脳内にセロトニンやエンドルフィンなどの「幸せホルモン」が増加し、気分を高めたり痛みを和らげたりする効果があるそうです。さらに、読書をすることで現実のストレスから気持ちを切り離し、本の内容に没頭することで、心の安定を得ることができるそうです。
読書は恐怖や不安といった「マイナスの感情・情動」の処理や記憶に深く関係する脳の扁桃体を鎮静化して、ストレスやネガティブな思考を軽減する効果があり、脳内のα波を活性化させるそうです。
α波はリラックス状態を促し、興奮を抑える働きがあります。さらに読書中はオキシトシンというホルモンが分泌され、オキシトシンもストレス軽減やリラックス効果をもたらしてくれます。
寝る前の読書には、リラックス効果があるとされています。寝る前に本を読むことでβ-エンドルフィン(鎮静効果やリラックス効果)が分泌され、自然な眠気を促す効果があるそうです。しかし、就寝前にスマホやテレビを見ることは眠気を遠ざけてしまい、またブルーライトやネットニュースなどで流れてくる刺激的な情報は睡眠を妨げてストレスを増加させます。そのため、なるべく紙の本での読書がおすすめです。
興味のあるジャンルやテーマを選ぶ
本を選ぶ際は自分が「読みたい」と思える本を選ぶことが重要です。はじめから難しい本に挑戦するのではなく、まずは興味のあるジャンルやテーマを選んで始めることをおすすめします。例えば面白い小説、好きなスポーツ選手や芸能人の本、ノンフィクションなど。ベストセラーから選ぶのも良いかもしれません。興味を持てるテーマの本を読むことで自然と集中力が高まり、読書がより楽しい体験になるでしょう。
リラックスできる環境で読書する
読書を楽しむためには、快適なスペース作りをするとより良いでしょう。適度に光が入る、静かで心地良い環境は読書の時間を豊かにします。飲み物を用意し、アロマを焚いたり、リラックスできる空間を整えると、自然と読書に集中しやすくなります。さらに、オーディオブックを活用することで、目や体を休めながら「耳で読む」こともできます。
適度に姿勢を変える
長時間同じ姿勢で読書を続けると筋肉が緊張し、疲労が蓄積してしまうことがあります。ですので定期的に姿勢を変えたりストレッチを行い、小休憩をはさみましょう。体の疲れを解消することで、快適に読書を楽しむことができます。
読書記録をつける
読書記録をつけることで、読んだ本のタイトルや著者名、読了日を簡単に振り返ることができます。
内容や感想を記録することで、その作品から得た知識が定着しやすく、印象に残った部分や学びを後で思い出しやすくなります。記録を継続していくと、自分の成長や変化を客観的に確認でき、読書へのモチベーション維持にもつながっていきます。読書記録はノートに書いたり、アプリを活用するのも良いですね。
小説(フィクション)
小説は物語の世界に没頭することができるので、現実のストレスから一時的に解放され、心にゆとりを持つことができるようになります。特にユーモアのある作品や心温まる物語などがおすすめです。
寝る前の読書ではスリラーやホラー、複雑な内容のミステリー作品などは避けた方が良いでしょう。
エッセイ
短い文章で気軽に読むことができ、著者の経験や考えに共感することで、孤独感を解消し、安心感を得ることができるのが大きなポイントです。短編でも実体験に基づいた深い内容の作品が多く、日常に活かせるヒントや新たな視点、考え方を知ることができます。
自己啓発書
多くの自己啓発書は読者の状況に寄り添った内容で書かれており、具体的なアドバイスを得やすいことが特徴です。特に仕事のストレスに悩む方々に向けた書籍では、ストレスの原因やその対処法について学ぶことができ、解決に向けた具体的な対策を立てることもできるでしょう。
本を選ぶ際には、自分が楽しめる本を選びましょう。漫画でも良いですし、買ったけれど読み切れていない本でも大丈夫です。好きな本を読むことで登場人物の感情や作家の価値観に共感したり、新たな発見や学びを得ることができます。忙しい日々の中でも、少しの時間を読書にあてることで自己肯定感を上げたり、心の豊かさを育むことができるようになります。
没頭できる本を探しに、本屋さんに立ち寄ってみるのはいかがですか?本を通じて、きっと今まで知ることのなかった新しい世界観に出会うことができるはずです😊。