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【知って労わろう❤こころとからだ】長時間の在宅勤務でストレスが溜まる😣~ストレスの予防と解消法について~

はじめに

コロナ禍以降、多くの企業でテレワークが導入され、障がい者雇用の場においても在宅勤務をメインに就業をされている方も多く、勤務体系の一つとして広く普及してきました。

通勤の負担がなく、好きな場所で仕事ができることからメリットが多いと感じる方もいらっしゃると思います。しかし、いざ在宅勤務を始めてみると、さまざまな場面でデメリットも見えてきて、オフィス勤務では感じることのなかったストレスに見舞われる方も多くおられるようです。

在宅勤務ではどのようなことがストレスの原因となるのでしょうか。今回は在宅勤務時のストレスとその予防・解消法について解説いたします。

在宅勤務時のストレス要因

オン・オフの切り替えが難しい

在宅勤務は通勤の必要がないため、通勤時のさまざまなストレスに煩わされることがなくなります。特に心身に障がいがある方にとっては、公共交通機関を使わずして仕事ができるということは大変大きなメリットとなります。

しかし在宅勤務では自身の生活空間の中で仕事をするため、会社と家との間でできていた仕事とプライベートのオン・オフの切り替えが上手くできないことがあります。また、終業時間が過ぎても仕事をしてしまったり、休憩と就業の時間の区切りが曖昧になるなど、長時間の労働に及んでしまうと心身ともに緊張した状態が長く続いてしまい、自律神経にも悪影響を及ぼす可能性があります。

運動不足によるストレス

在宅勤務は通勤やオフィス内外での移動がなくなるため、運動不足になりやすくなってしまいます。運動不足になると疲れやすくなったり、体力や筋力が低下して身体面に悪影響を及ぼすことがあり、他にも生活習慣病のリスクが高まるなどの様々な健康問題を引き起こす可能性があります。

また、身体的な問題だけでなく、運動不足になるとストレスが溜まりやすくなるなど、メンタル面での不調も引き起こします。運動すると気分をリフレッシュさせることができ、精神の安定や安心感をもたらすセロトニンという脳内物質が分泌されます。セロトニンはストレスを緩和させる効果がありますが、運動不足になるとこのセロトニンの分泌が減少し、気分が落ち込みやすくなってしまいます。

コミュニケーション不足による孤独感

在宅勤務時は対面でのコミュニケーションが減少し、孤独感を感じることが多くなってしまいます。

厚生労働省の調査によると、テレワーク環境下ではオンライン等でやり取りする相手の気持ちが分かりにくかったり、意図していることや細かなニュアンスが伝わりにくいなど、対面とは違ったコミュニケーションの難しさやストレスを感じやすく、そういったことから不安感や疲労感が増して、業務上の指示に支障が出てしまうことが報告されています。

さらに、成果を求められるプレッシャーの中で一人で作業をすることが多くなり、孤独感や閉塞感が強まる傾向があります。

また、会話自体が減ることで寂しさを感じる方も多く、仕事以外でも、たわいのない話をしたり愚痴を聞いてくれる人とのコミュニケーションはストレス発散の面で非常に重要ですが、そういった機会が減少することでメンタル面にも大きく影響し、孤独感が増幅するだけではなく、モチベーションの低下をも引き起こしてしまいます。

環境面でのストレス

自宅での仕事環境が整っていないということも、ストレスの大きな要因となります。

具体的には、長時間の作業に適さない机や椅子の使用をせざるを得なかったり、家族に気を遣いながらの作業などが挙げられます。このように、なかなか集中できない環境で働かなければならないことに悩む方も多いそうです。

ストレスの予防と解消法とは?

環境を変えてみよう

仕事とプライベートの空間をきっちりと区切って、自宅にいながらでもオン・オフの切り替えがしやすい環境作りをしてみましょう。

自宅で仕事モードに切り替えるためには、空き部屋を利用して書斎を作ったり、パーテーションで区切ったり、生活感のあるものは収納して、作業に集中できる環境を整えるとよいでしょう。

また、日光が当たる場所、入りやすい場所で仕事をすることもおすすめです。日光を浴びることでストレスを軽減するセロトニンが分泌され、集中力を高めることができます。

簡単なストレッチを取り入れよう

デスクワーク中に簡単なストレッチを行うと、運動不足の解消だけではなく、ストレスの軽減や気分転換にもつながり、リラックス効果を高めることもできます。

体側を伸ばしたり、かかとの上げ下げをすると血流もよくなり、また、休憩時間には家の中から外に出て新鮮な空気を吸うことで、気分をリフレッシュさせることができます。

プライベートタイムを充実させよう

在宅勤務になると、これまで通勤にかけていた時間が削減されて、その分プライベートに回せる時間が増える、という大きなメリットがあります。

この有意義な時間を活用して、普段はなかなか出来なかったことや自分の趣味や学習の時間に充てるなど、何か新しいことや好きなことに取り組んでプライベート時間の充実を図ってみましょう。そうすることで生活の質を上げることができ、ワークライフバランスの向上にもつながります。

さらに、在宅勤務によって家族と過ごす時間も増えますが、家族とのコミュニケーションを大切にしながらも、自分のためだけの時間を作るようにするとストレスが軽減されてリフレッシュすることができ、より充実した生活を送ることができるようになります。

アロマを活用してみよう

会社とは違って、ご自宅でならアロマを活用することができますよね😊

天然アロマの香りはリラックス効果だけではなく、集中力を高めたり頭をスッキリさせてリフレッシュさせたり、気分転換をしたい場合にも効果的です。

ディフューザーを置いて香りを楽しんだり、スプレーを使って自分の好きな香りを手軽に嗅ぐことで、在宅勤務の時間をより快適に心地良く、リラックスした状態で過ごすことができるでしょう。

おわりに

在宅勤務になると、オフィスで同僚と雑談したり、愚痴を言い合ったりすることもなく、ただひとり黙々と仕事に取り組むような状態になるため、コミュニケーション不足からストレスが溜まったり、在宅勤務時ならではの疲労の原因も様々あると思います。

その一方で、通勤の負担がなくなることでストレスが軽減されるうえに、プライベートな時間が増えるという大きなメリットもあります。上記のような方法でこの浮いた分の時間を有効活用できるようになると、心身の健康にも良い影響を与え、出社時とはまた違った形の自分に適した良い環境を築くことができるようになり、それがワークライフバランスの改善にもつながっていきます。