
毎年梅雨が明けると気温がグッと上がりはじめ、本格的な夏がやってきます🌞
子供たちは夏休みを迎え、社会人のみなさまも夏季休暇を取得したり、様々な予定やイベントごとが増えたりして、本来なら夏の訪れに期待に胸を膨らませて、開放的な気分になっているはず。。。
ですが、まだ暑さに慣れていないこの時期は、やる気の低下やイライラを感じる方も増えるようです。
今回は暑くなるとなぜ人はイライラしやすくなるのか、夏の暑さがもたらす心身への影響について解説いたします。
本来、人は寒い時期より暖かい時期の方が活動的で積極的になる傾向にあります。
しかし、気温が高くなりすぎると不快感が増して集中力や判断力が低下し、落ち着いて考えることができなくなるため、その結果イライラが生じてしまうと考えられています。
また、過度の暑さは体にとって危険なため、体は深部体温を下げるためにエネルギーを消耗します。
するとそこで体力が消耗され、疲労感が増して体の動きがセーブされるために思うように体を動かせなたったり、行動がままならなくなる「もどかしさ」からイライラが生じると考えられているそうです。
さらに、暑くなると体の覚醒状態が高まって心拍数が上がる一方で、脳の働きが鈍くなり認知機能が低下して集中力や思考力に影響します。このため意欲も減退してしまい、結果としてイライラにつながるようです。
良く晴れた日や涼しくて快適な気候の日には気分が良くなる一方で、曇りや雨の日には何となく気分が落ち込んだり、ふさぎがちになることはありませんか?
これは私たちがその日の天気や気温、季節などの環境の変化に大きく影響を受けているためです。
一般的に、人間にとっては20~25℃ぐらいの気温が過ごしやすいとされており、快適な気温や良い天気の時は思考が前向きになったり、活動的になる傾向があります。
しかし、30℃を超える猛暑は心身に悪影響を及ぼすことがあり、特に夏場に心の不調を感じる場合、
厳しすぎる暑さがその原因であることが多いようです。体に堪える暑さが疲労感を増幅して身体の不調として現れると、それがメンタル面にもストレスとなって大きく影響し、さまざまな心身症状を引き起こしてしまいます。
気持ちを落ち着かせよう
高温時、人間は体温を下げるために多くのエネルギーを消費し、汗をかいて熱を放出しようとします。そのために心拍数が上がり、血液の流れが促進されて呼吸数も増加し、どんどん体内に酸素を取り込もうとします。その結果、暑い時は平常時より呼吸が速く、浅くなりやすくなります。
しかし、ゆっくりと深呼吸を行うと、副交感神経が活性化されて身体がリラックスしていきます。深い呼吸は気持ちを落ち着かせ、ストレスを和らげてイライラを軽減する効果があります。
心も身体も暑くて息苦しさを感じたら、まずはゆっくり深呼吸。呼吸を整えて、心身ともに落ち着きを取り戻しましょう。
お部屋の温度と湿度を調節しよう
体が快適になると、人は自然と心にも余裕が出てくるものです。
エアコンや除湿機を活用し、適切な温度と湿度を維持しましょう。冷房で体を冷やしすぎると自律神経が乱れてしまいますので、理想的な温度設定は25~28℃、湿度は50~60%程度です。
また、室内の空気が滞らないように、扇風機や換気扇を使用して空気を循環させることも大切です。
屋外にいる場合は涼しい木陰で休憩すると気持ちも落ち着いてくると思います。
暑さのせいだと割り切って!
イライラすることはいつ何時でもあり得ることで、全てが暑さのせいとは限りません😅
しかし猛烈な暑さは集中力や気分に大きく影響を与えるため、この際イライラの原因は暑さのせいだと割り切って、自分の感情を冷静に見つめ直し、受け入れてあげるのも一つの方法です。
自分の感情の変化を理解して対処し、上手に気持ちを切り替えて、自分にも周りにも優しく、穏やかに夏を乗り越えましょう!
真夏の暑さは熱中症や夏バテなどの体調不良を引き起こすだけでなく、メンタル面にも大きく影響してしまうため、気分や気持ちの変動も大きくなってしまいます。
夏を穏やかに過ごすためには暑さ対策と共に、心のケアがとても大切ですね。
不快感を解消し、清涼感を得ることで心身ともに快適に過ごすことができたら、イライラしがちな暑い季節も上手に乗りこなしていけるのではないでしょうか。
冷たい麺類やかき氷、旬の果物を堪能したり、涼を求めて避暑地に足を運んでみたり、涼しいお部屋で趣味に勤しんでみるのも良いですよね。
身体の快適さや心地良さは、そのまま心のゆとり、安らぎにつながっていきます。ご自身にとってベストな快適空間にちょっとした楽しみをプラスして、暑い季節も爽やかに穏やかに過ごしていきましょう。ただし!「冷やし過ぎ」にはご注意を😨