障がい者インタビュー

TOKYO2020オリンピックボランティア参加者インタビュー

TOKYO2020オリンピックにボランティアとして参加された、堀川さんのインタビューを実際のお写真とともにご紹介いたします。

参加の動機はどのような理由でしょうか?

―東京オリンピックの年である1964年12月生まれです。
ロンドンオリンピックの年の2012年に交通事故で、心不全から血栓症による心筋梗塞、脳梗塞を併発し右側上肢下肢麻痺と高次脳機能障害の失語症の後遺症が残りました。
それ以降、病院関係者や福祉関係者、イベントボランティアなど多くの人達に支えて頂きました。
また、趣味として障害者サーフィンと障害者ダイビングを誘われて現在に至っています。
その中で、私でもお恩返しが出来ないかとボランティア活動出来る場を探しておりました。
学生時代サッカーをかじっていたのでJリーグの川崎フロンターレの募集があり、車椅子で片麻痺でも参加出来るかとの問い合わせしたところ、歓迎して頂きました。
2017年から現在4年間、運営ボランティアの活動をしています。
2018年末にオリンピック・パラリンピックのボランティア募集の記事を読んで、私でも出来る、参加したいと思い応募しました。

オリンピックのボランティア内容について伺ってもよろしいですか?

―フィールドキャストと呼ばれる大会ボランティアで活動しました。
横浜国際総合競技場でサッカーの競技でベニューアクレディテーションオフィスで、アクレディテーションカードの発行*を受け持ちました。*(IDカードの発行)
横浜のサッカー、野球、ソフトボールの競技全て無客開催だったので、私がひとり唯一の車椅子のボランティアだったそうです。そのため、オリンピック閉会式では全てのフィールドキャストの中から式典に呼ばれて、表彰台に立ち表彰と記念品を頂きました。
世界中から注目される、これ以上の、思い出にはない体験が出来たと思います。

参加しての感想はいかがでしたか?

―当面の目標だったオリンピックのボランティア活動やパラリンピックの開会式・閉会式でも出演者としての大役が終わり安堵しています。
オリンピック・パラリンピック組織委員会広報の取材を受けたのがきっかけで、株式会社レグルカセで働ける事になりました。
私にとって特別で掛け替えの無い”TOKYO2020″でした。
期間中は通常業務が出来ずご迷惑をお掛けししました。貴重な体験が出来たのも、特別な配慮を頂き感謝しております。
ありがとうございました。

様々な困難を乗り越えて開催されたTOKYO2020オリンピック。
”舞台を支える”方の活躍、素晴らしい体験だったことが伝わってきます。
貴重な体験を共有していただきありがとうございました。