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お雑煮のご紹介(中部地方)
2025年11月07日(金) |

中部地方のお雑煮

こんにちは、本記事では中部地方各県のお雑煮をご紹介します。


山梨

郡内地域のお雑煮

  • 味い:醤油ベースのすまし汁
  • 餅:角餅
  • 具材:里芋、大根、人参、ごぼう、鶏肉など

→里芋を多く使う傾向がある

また、鶏肉の代わりに鴨肉を使う場合もあり、地域によっては、さらに、こんにゃく、しいたけ、油揚げなどを加えることも。

国仲地域のお雑煮

  • 出汁:甘めの出汁

→かつお節をたっぷりとかけた、すまし仕立て

  • 具材:大根、人参、ごぼう、里芋、油揚げなどの山の幸に加え、きのこ類
  • 餅:焼いた角餅

→地域によっては、ほうとうの具材や「ビミサン」という調味料が使われることもある

  • 東部・富士五湖地域のお雑煮
  • だし:かつおや昆布、どんこ
  • 味わい:醤油とみりんで甘め
  • 具材:大根、人参、ごぼう、里芋、油揚げ、きのこ類など

→餅の代わりに里芋や岩豆腐、在来種のジャガイモ「ごうしゅいも」を使う「うちちがえ雑煮」というお雑煮も

甲府・峡東地域のお雑煮

  • 出汁:かつお節と昆布
  • 味わい:醤油とみりんで甘めに味付けしたすまし汁仕立て
  • 具材:大根、人参、ごぼう、里芋、油揚げ、きのこ類など


石川

中央地域のお雑煮

  • 出汁:かつお節と昆布
  • 餅:焼かない紅白の丸餅
  • 具材:結び三つ葉やセリ、細かく刻んだ柚子の皮、薄切りにしたかまぼこなど


→長寿を願って細ネギを切らずに長いまま入れる習慣もある

能登地域のお雑煮

  • 味わい:醤油ベースのすまし汁
  • 餅:丸餅
  • 地域制:野菜やアオサ(海苔)を入れる地域もある

また、能登半島西岸(外浦)の一部地域(例: 志賀町、鵜入町)では、小豆雑煮(あずき汁)を食べる習慣がある地域も確認されています。

小豆雑煮は見た目はぜんざいですが、甘さ控えめで、お餅と一緒にお正月などのハレの日に食べられます。

小豆の赤色が邪気を払うとされ、お祝いの席で食べられるようになりました。


岐阜

岐阜地域(岐阜市、各務原市など)

  • 出汁:かつおと昆布のだしを使ったすまし汁
  • 味わい: 醤油、みりんなどで調味した、あっさりとした醤油味
  • 具材: 鶏肉、大根、にんじん、餅菜(正月菜)、かまぼこ、三つ葉など

西濃地域(大垣市、海津市など)

  • 出汁: かつおと昆布のだしを使ったすまし汁
  • 味わい: 醤油ベースのすっきりとした味わい

→シンプルさが特徴

  • 具材:野菜と角餅、削りかつお

→鶏肉などを加える場合もある

中濃地域(関市、美濃市、郡上市、美濃加茂市など)のお雑煮

  • 出汁: かつおと昆布のだしを使ったすまし汁
  • 味わい: 醤油味のすまし汁が基本
  • 具材: 鶏肉、大根、にんじん、小松菜、三つ葉など

東濃地域(多治見市、中津川市、瑞浪市、恵那市、土岐市など)のお雑煮

  • 出汁: かつおと昆布のだしを使ったすまし汁
  • 味わい: 醤油ベースのすっきりとした味わい
  • 具材: 鶏肉、菜っ葉(小松菜など)、かまぼこ、豆腐、花かつおなど

飛騨地域(高山市、飛騨市、下呂市、白川村など)のお雑煮

  • 出汁:かつお節だし
  • 味わい: 醤油の香ばしさが特徴のすまし汁
  • 餅:焼いた角餅
  • 具材:小松菜やほうれん草、根深ねぎ、くずし(かまぼこ)、凍み


富山

東西で餅の文化が交錯し、豊かな海の幸が加わることで、地域ごとの個性が際立っています。

その中でも、お正月料理に欠かせない「巻きかまぼこ」は、県内共通の特色と言えるでしょう。

全般的にすまし汁仕立てが主流で、豊富な海の幸を生かした具材も特徴的です。

新川地域(県東部)

  • 出汁: かつおと昆布のだしが基本のすまし汁
  • 餅:角餅
  • 具材: ブリの身をほぐしたものや、エビ、魚のすり身(巻きかまぼこなど)、大根、にんじん、里芋、三つ葉、青菜(小松菜など)、しいたけ、かまぼこ(特に富山名産の赤巻きや昆布巻きかまぼこ)など

富山地域(県中央部)のお雑煮

  • 出汁: かつおと昆布のだしを使ったすまし汁
  • 餅:角餅(焼かずに煮る、または茹でて柔らかくする)
  • 具材: エビ、巻きかまぼこ(赤巻き、昆布巻き)、魚の身(ブリやカワハギなど)など、鶏肉、大根、にんじん、ごぼう、里芋、しいたけ、青菜、三つ葉など
  • 味わい:醤油ベースのあっさりとしたすまし汁で、風味が豊か

高岡・射水地域(県西部)のお雑煮

  • 出汁: かつおと昆布のだしを使ったすまし汁
  • 餅: 角餅(焼かずに煮る、または茹でる)
  • 具材:魚介類(エビ、魚の身、かまぼこなど)、鶏肉、大根、にんじん、青菜、三つ葉など

砺波地域(県西部南部)のお雑煮

  • 出汁: かつおと昆布のだしを使ったすまし汁
  • 餅: 角餅(焼かずに煮る)
  • 具材:巻きかまぼこ、鶏肉、大根、にんじん、青菜、里芋など


福井

全体的な特徴は次の通りです。

  • 出汁:昆布だし
  • 味付け:味噌仕立て
  • 餅:丸餅(焼かずに煮る)

嶺北(れいほく)地域のお雑煮

  • 味わい:味噌仕立ての澄まし汁
  • 具材:かぶら、鰹節

嶺南(れいなん)地域のお雑煮

  • 具材:黒砂糖

静岡

東日本と西日本の食文化が交錯する地域特性を反映し、県内でも多様な特徴が見られます。

東部地域(熱海市、三島市、沼津市など)のお雑煮

  • 出汁:鰹節
  • 味わい:醤油ベースのすまし汁
  • 具材: 大根、人参、里芋などの根菜類やかまぼこ
  • 餅:角餅

中部地域(静岡市、焼津市など)のお雑煮

  • 味わい:醤油ベースのすまし汁
  • 出汁:鰹節
  • 具材: 大根、里芋、かまぼこ、鶏肉、椎茸、小松菜などイワシのつみれ
  • 餅:角餅(焼かずに煮る)

西部地域(浜松市、磐田市など)のお雑煮

  • 出汁:鰹節
  • 味わい:醤油ベースのすまし汁
  • 具材:大根、水菜など
  • 餅:切り餅(焼かずにそのまま煮る)


新潟

上越地域(上越市、妙高市、糸魚川市など)のお雑煮

  • 出汁: 昆布と鰹節の合わせ出汁
  • 具材:するめ、塩引き鮭、大根、人参、里芋、かまぼこ、鶏肉など
  • 味わい:醤油ベースのすまし汁で、比較的しっかりとした味わい

中越地域(長岡市、柏崎市、魚沼市、南魚沼市など)のお雑煮

  • 出汁:昆布と鰹節

→地域によっては鶏ガラを加えることもある

  • 具材:小松菜、ぜんまい(山菜)大根、人参、里芋、ごぼう、鶏肉、かまぼこなど
  • 味わい:醤油ベースのすまし汁

→あっさりしながらも深みのある味わい

下越地域(新潟市、新発田市、村上市など)のお雑煮

  • 出汁:昆布と鰹節の合わせ出汁
  • 具材:鶏肉、かまぼこ、大根、人参、里芋、ほうれん草、油揚げなど
  • 味わい:醤油ベースのすまし汁で、すっきりとした味わい

佐渡地域(佐渡市)のお雑煮

  • 出汁:昆布と鰹節の合わせ出汁

→佐渡産の飛び魚(あご)の出汁を使う家庭もある

  • 具材:ブリ、岩のり、大根、人参、里芋、鶏肉、かまぼこなど
  • 味わい:醤油ベースのすまし汁が主流で、風味豊かな味わい


長野

北信地域(長野市、中野市、飯山市など)のお雑煮

  • 出汁:昆布と鰹節の合わせ出汁
  • 味わい:醤油ベースのすまし汁
  • 具材:鶏肉、大根、人参、里芋などの混載類、ぜんまい、なめこなどの山菜・きのこ、かまぼこ、油揚げ
  • 餅:角餅(焼いて入れる)

東信地域(上田市、佐久市、小諸市など)のお雑煮

  • 出汁:昆布と鰹節の合わせ出汁
  • 味わい:醤油ベースのすまし汁
  • 具材:鶏肉、根菜類(大根、人参、ごぼうなど)、きのこ(舞茸やしめじなど)、油揚げ、かまぼこ
  • 餅:角餅(焼いて入れる)

中信地域(松本市、安曇野市、大町市など)のお雑煮

  • 出汁:昆布と鰹節の合わせ出汁
  • 味わい:味噌仕立て
  • 具材:鶏肉、根菜類(大根、人参、里芋、ごぼうなど)、油揚げ、凍り豆腐、きのこ(えのきやなめこなどの地元産のもの)
  • 餅:角餅(煮て柔らかくする)

南信地域(飯田市、駒ヶ根市、諏訪市など)のお雑煮

  • 出汁:昆布と鰹節の合わせ出汁
  • 味わい:味噌仕立て
  • 具材:鶏肉、根菜類(大根、人参、里芋など)、豆腐、油揚げ、「凍み大根(しみだいこん)」

→「えびす」と呼ばれる小さな里芋を入れる地域もある

  • 餅:丸餅(焼かずに煮て柔らかくする)


以上