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お雑煮のご紹介(関東地方)
2025年11月08日(土) |

関東のお雑煮

栃木

地域によって多少の違いはあるものの、全体的に「具だくさんで食べ応えのある醤油ベースのすまし汁」という共通点があります。

栃木県県央エリアのお雑煮

  • 特徴:けんちん汁風
  • 味わい:醤油ベースのすまし汁
  • 餅:角餅
  • 具材:地元産の野菜、鶏肉、紅白なると、かまぼこ、三つ葉など

日光エリアのお雑煮

  • 特徴:揚げ餅を特長とする「竜頭風お雑煮」
  • 具材:肉や野菜

地元の食材、例えば山菜などが使われることもあります。


茨城

茨城県のお雑煮は、地域や家庭によって様々なアレンジがあるため、一概に「これ!」とは言えません。

※茨城は納豆のイメージが強いですが、茨城県では、お雑煮に納豆は入れません。

他の地方では納豆を入れる地域もあります。

茨城県県北エリアのお雑煮

  • 特徴:醤油ベースのすまし汁が一般的で、具材に鶏肉や地元産の野菜をたっぷり入れる
  • 餅:焼いた角餅

→一部地域では、豆腐をすり潰して出汁でのばし、砂糖で甘く味付けした「白和え雑煮」というお雑煮も食べられている

県西エリアのお雑煮

  • 関東風のお雑煮の特徴:出汁の風味を活かしたシンプルな味付け
  • 味わい:醤油ベースのすまし汁
  • 餅:焼いた角餅
  • 白和え雑煮の味わい:豆腐の風味と砂糖の甘さが合わさった優しい味わい
  • 特徴:豆腐をすりつぶして昆布だしと砂糖で味を付ける


埼玉

埼玉のお雑煮は、地域によって様々な特色があり、家庭ごとに味付けや具材が異なることもあります。

太郎兵衛もちのお雑煮

越谷の四丁野村の名主、会田太郎兵衛が栽培したもち米を使ったお雑煮で、特徴は次の通りです。

  • 餅:太郎兵衛もち

→コシが強く粘り気がある

  • 具材:鶏肉、小松菜、大根、人参、やつがしら(里芋の一種)など
  • 味わい:醤油味のすまし汁仕立て

県北エリアのお雑煮

  • 特徴:関東風の醤油味のすまし汁仕立てが一般的
  • 具材:鶏肉、しいたけ、青菜など
  • 出汁:干し椎茸の戻し汁
  • 地域性:出汁や具材にスルメを利用する地域もある

秩父 地方のお雑煮

  • 特徴:シンプルながらも素材の味を生かした昔ながらの味わい
  • 味:カツオ出汁の醤油味
  • 具材:鶏肉、大根、ゴボウ、ニンジン、サトイモ、ネギ、キノコなど
  • 餅:焼いた角餅


群馬

中毛(ちゅうもう)地域のお雑煮

地域に根付いた独特の味わいと調理法で、お正月には欠かせない郷土料理です。

  • 味わい:けんちん汁風
  • ベース:かつお節や昆布のだし

具座具材:角餅、※「つと豆腐」※

※わらで包んで煮た豆腐

→煮崩れしにくく、味が染み込みやすい

東毛(とうもう)地域のお雑煮

  • 特徴:シンプルながらも素材の味を生かした、飽きのこない味わい
  • 味わい:醤油ベースのすまし汁
  • 餅:角餅
  • 具材:多く入れ過ぎず、鶏肉、人参、大根、三つ葉などの具材をシンプルに組み合わせる
  • 出汁:昆布とかつお節鶏

→肉のだしを加えることもある。

西毛(せいもう)地域のお雑煮

  • 味わい:醤油ベースのすまし汁
  • 餅:角餅
  • 具材:大根、人参、里芋、鶏肉、油揚げ、こんにゃくなど

→地域によっては、お麩やなると、三つ葉などを加えることもある


東京

都区部(23区)のお雑煮

出汁:鶏出汁

  • 味わい:すまし汁仕立て
  • 餅:焼いた角餅
  • 具材:鶏肉、小松菜、かまぼこなど

→みつばやゆずの皮を添えることもある

多摩地域のお雑煮

  • 具材:鶏肉と小松菜
  • 味わい:醤油ベースのすまし汁
  • 餅:焼いた角餅

島嶼部(とうしょぶ)のお雑煮

地域ごとに様々なバリエーションがあり、それぞれの個性を楽しむことができます。

  • 出汁:かつお節と昆布
  • 具材:鶏肉、小松菜、里芋、人参、大根、なると、焼き麩など


神奈川

特定の統一された形式があるわけではなく、地域ごと、さらには家庭ごとに多様な特徴が見られます。

神奈川県全体のお雑煮の傾向は以下の通りです。

  • 餅:角餅
  • 味わい:醤油ベースの澄まし汁
  • 具材:鶏肉、かまぼこ、ほうれん草や小松菜など


千葉

関東風のすまし汁が基本ですが、特に「はばのり」という海藻を使うのが大きな特徴です。

地域によってはさらに異なる特色が見られます。

全体的な特徴としては次の通りです。

  • 出汁:かつお出汁ベースのすまし汁
  • 餅:焼いた角餅
  • 具材:鶏肉、小松菜、かまぼこ、しいたけなど

九十九里・南房総(房総)地方の「はば雑煮」

  • 出汁:かつお出汁のすまし汁
  • 具材:※はばのり※、青のり

※房州産の海藻で、炙ってから手でもんで細かくし、お椀に盛ったお雑煮の上にたっぷりと振りかける

→独特の磯の香りと、昆布に近いような食感が特徴です。

→鶏肉、小松菜、人参、かまぼこなどが入ることもある

  • 特徴:「一年中、幅を利かせられる」という縁起担ぎで食べられる

→海苔を大量にかけるのが特徴で、汁を覆い尽くすほど乗せることもある

    * 特に山武郡市(九十九里地域)や市原市でこの習慣が強く見られます。

北総地方(内陸部)

  • 出汁:かつお出汁のすまし汁

風習:三陸の「切り昆布」を使う習慣が残っている場所もある

→佐原地域では、仙台藩との交流があったため

  • 具材:芋(特に八頭)、大根、人参などの地元の野菜

→それらをふんだんに使う具だくさんな「けんちん仕立て」に近いお雑煮も見られる

  • 餅:焼いた角餅
  • 特徴:海の幸である「はばのり」の代わりに、地元の畑で採れる野菜や加工品が使われる傾向がある

→内陸部であるため

    * 「鏡大根」や「太陽を表す人参」など、縁起を担いだ切り方をすることも。

その他の地域(東葛飾、千葉・市原など)

これらの地域は東京都心に近いため、より一般的な関東風のお雑煮に近い傾向があります。

  • 出汁: かつお出汁のすまし汁
  • 具材: 鶏肉、小松菜、かまぼこ、しいたけなど、シンプルな具材
  • 特徴:地域全体で「はばのり」が浸透しているわけではなく、家庭によって入れるかどうかが異なる

「あおさ」をかける家庭も多く見られます。


以上