メゾン・シンビーオ(在宅就労の豆知識部屋)
中国地方と四国地方のコンビニエンスストア
広島
ポプラ
広島県を地盤とする企業で、特に中国地方(広島、島根、山口など)では大手チェーンに次ぐ店舗数を誇る、地域密着型のコンビニです。
ポプラの最大の特徴は、自社製造の強みを活かしたお弁当のサービスと、柔軟な店舗展開にあります。
ポプラの代名詞とも言えるのが、「ポプ弁」と呼ばれる独自のお弁当サービスです。
店頭にはおかずのみが入ったお弁当容器が並びます。
お客がレジに持っていくと、おかずを温めた後、店内で炊いたホカホカの温かいご飯をその場で詰めて提供されます。
店内の炊飯器で炊かれたご飯は、一般的なコンビニ弁当に比べて風味が良く、できたての味わいが楽しめます。
お客のニーズに合わせて、ご飯の量を「多め」や「少なめ」に調整できる店舗もあります。
他のコンビニチェーンが製造や配送を外部に委託することが多いのに対し、ポプラは自社で米飯・惣菜の製造、卸、配送までを一貫して行う体制をとっています。
これにより、独自の「ポプ弁」といった商品の供給を安定して行えるほか、安全・衛生管理にも高い効果を発揮しています。
ポプラは、立地やニーズに応じて複数のブランドを展開し、出店形態が多様であることも特徴です。
一部の店舗では、ドラッグストアと提携し、店舗内に医薬品販売コーナーを設けています。
これにより、通常のコンビニでは販売できない医薬品を取り扱っており、地域住民の生活利便性向上に貢献しています。
愛媛
ナイトショップいしづち
その歴史と現存する店舗の少なさから、「伝説のコンビニ」「愛媛のノスタルジー」として愛される、非常に個性的な存在です。
ナイトショップいしづちの最大かつ最も有名な特徴は、店内手作りの弁当を主力商品としていた点です。
むしろお弁当屋さんとして認識されていることが多いです。
ボリュームがあり、どこか懐かしい、手作り感あふれるお弁当が人気でした。
特に、「バクダンおにぎり」と呼ばれる、具材たっぷりの大きなおにぎりが名物として知られていました。
看板に描かれたフクロウのキャラクターがトレードマークでした。
1980年代から90年代にかけて、展開地域でフクロウのキャラクターが登場するテレビCMが放送されており、特に愛媛県民にとっては懐かしい記憶として残っています。
かつては、アダルトな雑誌やビデオの品揃えが非常に充実しており、店舗によっては専用のコーナーを設けていたことも、大手チェーンとは異なる特徴でした。
現存する店舗では、時代や店主の意向により、このコーナーが水墨画コーナーなどに変わっている例もあります。
運営本部であった株式会社ナイトショップまどかチェーンは既に廃業しています。
現在、「ナイトショップいしづち」の看板を掲げている店舗は、すべて個人経営の形態で運営されており、その店舗数はごくわずか(愛媛県や兵庫県に数店舗)です。
現存店舗の営業時間は、一般的な24時間営業のコンビニとは異なり、早朝から
夜までなど、店舗によって大きく異なります。
徳島
未来コンビニ
近未来的なデザインで、数々の国際的なデザイン賞(レッド・ドット・デザイン賞「ベスト・オブ・ザ・ベスト」、日本空間デザイン賞「KUKANOFTHEYEAR」など)を受賞しています。
テーマカラーは、地元の特産品である木頭ゆずをイメージしたビビッドなイエローです。
店内の印象的な黄色いY字の柱は、天に向かって枝を伸ばすゆずの木や、ゆず畑をイメージしてデザインされています。
手塚治虫氏の言葉にちなみ、「未来を担う子供たちのための場所」という願いが込められています。
最寄りのスーパーまで車で1時間以上かかる「買い物難民」地域の生活を支える重要な役割を果たしています。
生鮮食品(鮮魚など)も入荷します。
カフェスペース「YUZUCAFE」を併設し、地元住民や観光客が集まる交流の場となっています。
子供向けのイベントやワークショップも開催され、教育・文化的な機会の提供にも力を入れています。
子供やお年寄りが商品を手に取りやすいよう、棚の高さが通常のコンビニより低く設計されています。
特産の木頭ゆずを使ったオリジナルのメニュー(カフェ)や、お土産品が豊富に揃っています。
地元や徳島県の特産品、工芸品なども販売されており、地域の情報発信拠点にもなっています。
高知
コンビニエンスおかばやし
単なるコンビニとは一線を画すユニークな特徴を持っています。
自家製シフォンケーキ、プリン、ロールケーキなど、200種類以上とも言われる手作りスイーツが充実しています。
特に、マヨネーズ容器に入った「OKABAプリン」や、ユニークな見た目のメレンゲ菓子など、遊び心あふれる商品が多いです。
2024年2月頃から、手作りスイーツやお弁当、サンドイッチなど約330種類のメニューが楽しめる食べ放題をスタートさせ、話題になっています。
店主の方がボクシング好きであることから、店内にサンドバッグや動体視力を鍛える器具などが設置されており、ボクシング体験ができます。
ボクシング世界王者の井上尚弥選手の「金の拳」が飾られていることもあります。
お菓子だけでなく、雑貨、衣類、アメリカンな商品、生活用品など、コンビニの枠を超えたカオスでユニークな商品構成が魅力です。
店主の「お客さんに面白いを提供したい」という思いが、これらのユニークな商品やサービスを生み出しています。
地元では「オカバ」の愛称で親しまれ、その独自性から高知の珍スポットとしても知られています。
以上

私は視覚と聴覚に障害があり、視覚障害については全盲です。
当事者の一人として、皆様に白杖や点字ブロック以外のことも知っていただけたらと思い、視覚障害者が利用しているツールについてご紹介していこうと考えています。
皆さま、どうぞよろしくお願い致します。



