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【知って労わろう❤こころとからだ】鼻水🤧目のかゆみ😢肌荒れ😑~秋の花粉症とアレルギーについて~

はじめに

毎年春に多くの方が悩む花粉症ですが、実は秋にも花粉症が発症することをご存知でしょうか。

アレルギーの症状は風邪の症状と似ているため、秋口に鼻水や咳が出だすと、アレルギーを風邪と間違えてしまうことがありますが、特に屋外での鼻水やくしゃみ、目のかゆみが続く場合、秋に飛散する花粉が原因かもしれません。

秋花粉の症状は夏の終わりから11月にかけて現れることが多く、目や鼻の症状だけでなく、肌荒れを引き起こすこともあり、また秋は屋内でもハウスダストなどのアレルギー物質が増加する時期でもあるため、アレルギー体質の方は十分な注意が必要です。

今回は秋に引き起こされるアレルギーについて解説いたします。

秋の花粉症の種類

秋の花粉症の主な原因は空き地などに生育する雑草であるブタクサ、ヨモギ、カナムグラ、セイタカアワダチソウが代表的です。これらは9月から11月頃にかけて開花し、その際に花粉が飛散して花粉症を引き起こします。主な生育場所は道端や公園、河川敷など身近な環境で、住宅街やオフィス街などに自生していることも珍しくありません。そして春の樹木花粉と比べて花粉の飛散距離は数十メートルと短いため、近づかないことが一番の対策になります。

秋の花粉症の症状

花粉症の主な症状には、くしゃみ、鼻づまり、水のような鼻水、目のかゆみや肌の赤みなどが挙げられます。特に秋の花粉症で注意すべきなのは、のどや気管に関連する症状です。春に飛散するスギなどの樹木の花粉は粒子が大きいため、それが鼻粘膜に留まることで主に鼻水やくしゃみなどの症状を引き起こすことが多いです。

一方、秋の花粉症は粒子が小さく、花粉がのどの奥に入り込みやすいため、のどのイガイガ感や強い違和感を引き起こすことがあります。また、花粉が気管にまで入り込むと喘息のような症状が現れることもあるそうです。

秋のハウスダストアレルギー

ハウスダストは家の中に存在する1mm以下の小さなチリやホコリで、主にダニ、ガ、ゴキブリ、カビ、ペットのフケなどが含まれています。ダニは室内で最も主要なアレルゲンであり、高温多湿の環境で増殖するため、夏場に繁殖したダニの死骸やフンがハウスダストとして蓄積し、アレルギーの原因となります。

ほかにも室内のゴキブリやユスリカ、ガなどの昆虫もアレルギーの原因となります。これらの昆虫は夏に繁殖し、秋になるとそのフンや死骸が増加することでアレルゲンとなり影響を及ぼします。

ハウスダストによる主なアレルギー症状

ハウスダストは軽く舞い上がりやすいため、呼吸を通じて体内に入り込みます。

特にカーペットや布団、ぬいぐるみなどに潜むダニや昆虫の死骸やフン、さらには空気中のカビが原因となり、アレルギー症状を引き起こします。主な症状には、くしゃみや水のような鼻水、鼻づまり、鼻のかゆみ、目のかゆみ、息苦しさ、持続的な咳などがあります。

花粉による肌荒れ

花粉症は一般的に目や鼻の粘膜に症状が現れますが、肌にも影響を及ぼすことがあります。特に花粉が飛ぶ季節に肌の乾燥や赤み、腫れ、ヒリヒリした痛み、かゆみなどの症状が見られる場合、「花粉症皮膚炎」の可能性があります。

肌トラブルの症状は、上まぶたや頬骨、あご、首などの露出の多い部分に出やすく、特に目元の症状が強いことも特徴です。

秋は肌のバリア機能が低下

秋になると夏に受けた紫外線の蓄積ダメージ、気温や湿度の低下、そしてエアコンによる室内の乾燥が主な原因となって、肌のバリア機能が低下します。肌のバリア機能が低下すると肌の保湿成分が減少して皮脂膜が薄くなるため、外部からの刺激に対して敏感になります。そのため花粉が肌に入り込みやすくなり、その刺激によって肌荒れが引き起こされます。

花粉症やハウスダストの対処法

マスクやメガネの着用

まずは花粉が飛ぶ場所には近づかないことが重要です。外出時にはメガネやマスクを着用することで、花粉の侵入を防ぐことができます。

服装にも注意

花粉がつきやすいウールやフリース素材のアウターは避けましょう。これらの素材は花粉がつきやすいため、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維の服を選ぶと良いでしょう。化学繊維は花粉を寄せ付けにくく、効果的な対策となります。

帰宅時は家に入る前に服や髪に付着した花粉を丁寧に払い落とし、室内に花粉を持ち込まないようにします。そして室内に入ったら、すぐにうがい、手洗いを行いましょう。

ハウスダスト対策には丁寧なお掃除を

カーペットや畳は、ゆっくりと丁寧に掃除機をかけましょう。フローリングはホコリが舞いやすいため、拭き掃除の後に掃除機をかけると効果的です。また布団や毛布は定期的に洗い、しっかりと乾燥させてから収納しましょう。布団やカーペット、ぬいぐるみなどは天日に干すことも良い方法です。さらにダニ対策には空気清浄機の使用や掃除と併せて除湿器を使用し、室内の湿度を管理することでダニを減らすことができます。

衣替えには要注意

秋は衣替えの時期です。長期間クローゼットに保管されていた衣服にはアレルギーを引き起こす可能性のある繊維の残りやダニの死骸、フン、カビなどのハウスダストが付着していることが多いのです。衣替えを行う際、これらのハウスダストが急に空気中に放出されるため、アレルギー反応を引き起こすことがあります。そのため、衣替えをする際にはマスクをつけてから行いましょう。

おわりに

ここまでアレルギーの原因と対策について解説しましたが、秋の花粉症も春と同様の「吸わない・付けない・持ち込まない」といった、基本的な対策が重要となります。

そして薬剤の使用でアレルギー症状を抑えることも必ず選択肢に入れましょう。特に症状が重い場合や風邪とアレルギーの区別がつかない場合は、医療機関を受診しましょう。適切な診断と治療を受けることで、より良い対策が可能になります。暑さが和らいでアクティブになる季節、アレルギー症状を緩和させて、快適に過ごせるようにしっかりと対策をしていきましょう。