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社会人におすすめの資格 ITIL Foundation
2025年09月02日(火) |

ITIL Foundation資格の概要とメリットについて

本記事ではITIL Foundationについて、次の7項目をご紹介します。


  • ITIL Foundationとは
  • 取得後に期待できる効果
  • ITIL Foundationの受験形式
  • 試験対策
  • 効率的な学習のポイント
  • キャリアアップ・転職におけるリテンション(価値の維持・向上)の考え方
  • 将来的なキャリアパスの例


ITIL Foundationとは

ITILとは、ITサービスマネジメント(ITSM)を改善するためのベストプラクティス集で、ビジネスの価値を最大化するために、ITサービスの設計・提供・改善を組織で統一的に進める考え方です。

IT部門と事業部門の共通言語を作る役割を果たします。

その中でITIL Foundationは、ITIL 4の基礎となる入門レベルの資格です。

サービスマネジメントの考え方を体系的に理解し、現場での実務に結びつけられるように設計されています。

次のようなことが身につきます。

サービス価値システム(SVS)とサービスマネジメントの基本概念、サービス価値チェーンと4つの視点(4つのディメンション)、7つのガイディングプリンシプル(実務の判断基準となる原則)、主な実践領域の考え方(インシデント管理、変更管理、サービスデスクなどの考え方の基礎)


取得後に期待できる効果

  • IT部門と事業部門の共通言語が増える
  • トラブル対応だけでなく、価値創出の観点からの改善提案がしやすくなる
  • 転職・キャリアアップの際の「ITSMに詳しい人材」という強みになる


ITIL Foundationの受験形式

選択問題形式で、制限時間は50分です。

対面・オンライン・認定機関によって細かな仕様が異なることがあるので、受験前に公式情報を必ず確認してください。


試験対策

次のようなツールを利用できます。

  • 公式のシラバス・ガイドブック
  • Accredited Training Organizations(ATO)による講座
  • 練習問題・模擬試験(オンラインで入手可能)
  • 実務の経験を振り返りながら学ぶと定着しやすい

また、学習には、一般に2~6週間かかるといわれています。


効率的な学習のポイント

次の3項目を意識することにより、学修を効率的に進めることができます。

  • 自分の業務で関連する場面をITILでどう説明できるかを意識する
  • 似た用語の混同を避けるため、定義を短い言葉でメモする
  • 週あたりの学習時間を固定化して習慣化する


キャリアアップ・転職におけるリテンション(価値の維持・向上)の考え方

リテンションとは、転職市場での価値を「継続的に高めていく」ことを指します。


ITIL Foundationを取得しておくと、以下のような点でキャリアの維持・向上につながります。

  • 市場価値の向上
  • 役割の選択肢が増える

→サービスデスク、運用・保守、変更管理、問題管理、ITSMコンサルタントなど

  • 給与・待遇への影響のチャンス


将来的なキャリアパスの例

  • ITIL 4の派生資格(例:ITIL 4 Specialist、ITIL 4 Managing Professional Transition、ITIL 4 Strategic Leader)へ進む
  • 他のIT分野と組み合わせる

→DevOps、セキュリティ運用、クラウド運用、ISO/IEC 20000などの国際規格

  • プロセスオーナー、サービスマネージャー、ITSMコンサルタントなどの上位職を目指す


終わりに

ITの需要が高まっている近年、ITIL FoundationはITSMの基礎を学ぶうえで最適な入門資格です。

また、職場内での評価向上につながるほか、ITの道へ転職するなど、豊富なキャリアパスも存在します。

現在の職場でのキャリアアップを目指している方、転職を考えている方はぜひ受験をしてみてはいかがでしょうか。