はじめに
暮らしにパソコンやスマートフォンがあることが当たり前になっている現代、
仕事だけでなく、プライベートタイムでも長時間使用することも多いかもしれません。
今回は、長時間のパソコンやスマートフォンの使用が
自律神経に与える影響とその対策についてご紹介いたします。
パソコンやスマートフォンの使用でストレートネックになる?
パソコンやスマホを長時間使用すると、ストレートネックになりやすいことが分かっています。
その理由は画面を見るときに前傾姿勢になることが挙げられます。
前傾姿勢では頭が前に出るため、首への負担が増します。
たまに使用する程度では心配はないですが、頻繁に使用する場合は注意が必要です。
首こりの危険性
首こりは他の症状と異なり、明確な痛みを感じにくいそうです。
しかし、首こりが進行すると首や肩の痛みが生じやすくなり、手に痺れや脱力感などの症状も現れます。
頭痛なども感じやすくなり、自律神経にも影響を及ぼしやすいです。
ストレートネックが自律神経に影響を及ぼす可能性
ストレートネックになると、首回りの筋肉が硬くなり、
自律神経を圧迫して交感神経と副交感神経のバランスが乱れることがあります。
それは首は、脳から全身に巡っている自律神経の通り道になるからです。
首の筋肉が硬くなると、自律神経が圧迫され、その働きが阻害されることがあります。
自律神経の乱れは、うつやパニック障害、動悸、多汗症などの症状を引き起こす可能性があります。
そのため、ストレートネックが全身の不調につながることもあり、早めの対処が必要です。
ブルーライトによる悪影響
そして二つ目はパソコンやスマートフォンなどから出るブルーライトです。
ブルーライトは交感神経を興奮させ、末梢の動脈を収縮させます。
それにより、首や肩などの末梢の血流が悪化し、神経の血行障害を引き起こします。
また、パソコンやスマホなど近くのものを見続けている間は、目の周りの毛様体筋が緊張し、
交感神経が長時間働きっ放しになるため、自律神経のバランスが乱れやすくなります。
結果として脳を休める時間が減り、
交感神経と副交感神経の入れ替わりのバランスが崩れ、自律神経失調症になる可能性もあります。
どのような対策をすればよいか
ストレートネックの治し方としては、ストレッチでセルフケアを行うことができます。
「首のストレッチ」「上腕二頭筋と胸の筋肉のストレッチ」「首を後ろに倒すだけのリラクゼーション」
「首を温める」などを行いましょう。
そして猫背、パソコンやスマホ使用時の前傾姿勢が、ストレートネックの原因となりますので、
いつも背筋をまっすぐに伸ばした正しい姿勢を意識しましょう。
また、目が疲れているなと感じたら、
1日1分でもホットタオルで目を温めるだけで自律神経が整うことが分かっています。
目が疲れてきたら眼球を動かす体操をすることも効果的で、
目を1時間使ったら遠くの景色を眺めることで目をほぐすこともできます。
おわりに
パソコンやスマートフォンの長時間使用の与える影響と、その対処法についてご紹介しました。
皆さんも、簡単なストレッチなどを取り入れてみてはいかがでしょうか。
参考リンク
日本経済新聞 スマホやPCで自律神経に不調 目のケアを習慣に
https://www.nikkei.com/nstyle-article/DGXMZO14092930V10C17A3000000/
ほぐすん ストレートネックの治し方・症状・ストレッチ法など徹底解説
https://hogsoon.jp/cure-straight-neck/