
季節の変わり目に「なんとなくだるい」「頭痛がする」などの症状が現れることはありませんか?
寒暖差や気圧の変動が大きい時期は自律神経のバランスが崩れやすく、それによって体調不良を起こしやすくなります。
いつもより疲れやすくて、しっかり休んでも疲れが取れなかったり。
元気も出ないし、イライラが多くて気分も上がらない😣
こういった心身の不調、季節の変わり目特有の「寒暖差疲労」からきているものかもしれません。
季節の変わり目に自律神経が乱れ、体調不良を起こすことを「寒暖差疲労」もしくは「気象病」などと呼び、頭痛や倦怠感、めまい、関節痛、気分の落ち込みなどの様々な症状が現れます。
寒暖差疲労は気象病の一つであり、気象病とは気圧や温度、湿度などの気候の変化によって起こる体調不良のことをいいます。
「寒暖差疲労」とは、季節の変わり目や日中と夜間の気温差が大きい時期に、急激な気温変化によって自律神経が過剰に反応して機能が乱れ、体温調整に大きな負担がかかることによって起きる様々な体調不良の症状を指します。
身体が大きな気温の変化に適応できずに「ついていけなくなる」状態にまでなると、この「寒暖差疲労」が引き起こされて、下記のように心身ともに多岐にわたる様々な症状が現れることがあります。

人間の体は外気の温度に応じて体温を調整する機能を持っており、高温時には発汗して体温を下げ、
低温時には熱放散を抑えたり熱を産生して、体温を36~37度に保とうとします。
この調整は自律神経によって行われています。
しかし、寒暖差が大きいと体温調整機能を持つ自律神経に負担がかかり、気温の変化に対応するためのエネルギー消費が増加します。その結果、心身に不調が生じやすくなることがあります。
「寒暖差疲労」は春や秋の日中と朝晩の温度差が大きい季節の変わり目に起こりやすいですが、今は暖かい室内と冷たい外気を行き来する冬や、暑い外からクーラーの効いた部屋を行き来する夏なども体に大きなストレスがかかり、寒暖差疲労が起きやすくなっています。
このような自律神経に負担がかかる環境下にあると、交感神経と副交感神経が気温差へ適応するために常に働かなければならず、その結果、エネルギーが消費して疲労が蓄積しやすくなってしまいます。
1.規則正しい生活を心がけること
2.栄養バランスの良い食事をとること
3.軽い運動やストレッチを習慣化すること
4.質の良い睡眠を取れるようにすること
5.ストレスを溜めないようにすること
6.体を冷やさないようにすること
7.腸内環境を整えること
自律神経は血圧や体温調節、呼吸などの体の機能を自動的に調整する神経です。
自律神経を整えるには規則正しい生活を送り、バランスの良い食事をとったり、有酸素運動やストレッチなどの軽い運動をすることや、7時間程度の良い睡眠をとる、ストレス解消などを行うことが良いとされています。
自律神経が過剰に働いてエネルギーを余計に消耗してしまう、このような時期に採りたい食事は発酵食品や乳酸菌、肉や魚などのたんぱく質、ビタミンが豊富な緑黄色野菜です。
栄養バランスの良い食事と規則正しい生活を心がけて、腸内環境を整えることは自律神経のバランスを整えることにも大変有効です。
腸内環境と自律神経には密接な関りがあり、脳と腸の間では自律神経やホルモンを介してお互いに情報交換を行っているため、互いに大きく影響しあっています。
精神的に大きなストレスにさらされれば、その情報が腸に伝わって胃痛や下痢、便秘を引き起こしたり、逆に胃腸の調子が悪くなれば今度はその情報が脳に伝達して自律神経を乱し、心身の不調を引き起こしてしまいます。
そのため、腸内環境を整え良好な状態にすることで自律神経のバランスも整いやすくなり、双方が良いコンディションを保つことが心身の不調を予防することや改善にもつながっていきます。
また、首や肩のストレッチをすることも効果的です。
ストレッチは筋肉の緊張を緩和し、血流を改善する効果があるため、自律神経のバランスが整いやすくなります。
特に首や肩の筋肉が凝り固まると、自律神経の乱れを引き起こすことがあるため、日々のストレッチがその予防に非常に効果的です。適度に体をほぐすことはリラックスした状態を保ちやすくなるため、寒暖差に対する体の機能をサポートすることも可能になります。
ただし、首や肩には神経や太い血管が集まっているため、過度なストレッチをすると関節や筋肉を痛めたり、強いマッサージをすると逆に痛みが現れたり、頭痛や吐き気などの症状が出る場合があるので、痛気持ちいいと感じるぐらいに留めるようご注意ください。
寒暖差疲労を防ぐためには、日常生活での「心がけ」が大切です。
日頃のちょっとした「心がけ」で生活習慣を整えて、自律神経のバランスを保つことが出来れば、
心身の不調の予防だけでなく、免疫力を高めることにもつながります。
そうはいっても、ここ近年の気候変動による大きすぎる気温差や寒暖差の影響を完全にシャットアウトすることはとても難しいことです。
こんな時期はとにかく疲れを溜めない、ストレスも溜めず、コンディションを整えることをメインに、
心身を労わることを意識してあげましょう。
そして自律神経を整えるケアも大切ですが、長く体調不良が続く場合や倦怠感を強く感じる際は放置せずに、早めに医療機関を受診することも大事です。