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基本情報技術者試験の概要とキャリアアップ・転職における利点のご紹介
本記事では基本情報技術者試験(FE)について、次の6項目をご紹介します。
- 基本情報技術者試験とは
- 出題範囲
- 試験対策と学習時間
- 転職での利点
- キャリアアップでの利点
- AI技術との関連
基本情報技術者試験とは
基本情報技術者試験(FE)は、情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験で、「デジタル人材の登竜門」とも呼ばれます。
ITエンジニアとして働く上で必須となる基礎的な知識と技能を証明する、非常に価値の高い資格です。
基本情報技術者試験は、IT分野の広範な知識を問うため、試験は科目Aと科目Bの二部構成になっています。
以前は年2回の紙の試験でしたが、現在はCBT(ComputerBasedTesting)方式で通年実施されています。
全国のテストセンターで、ご自身の都合の良い日時を選んで受験できます。
両科目とも1000点満点中、600点以上で合格です。
出題範囲
科目A(90分):広い分野から基礎知識が問われます。
テクノロジ系:コンピュータの仕組みやネットワーク、データベースなどの技術的な内容です。
マネジメント系:プロジェクト管理やITサービスの運用・保守に関する内容です。
ストラテジ系:経営戦略や企業活動、法務、会計などのビジネス知識が問われます。
科目B(100分):応用力が問われます。
アルゴリズムとプログラミング:問題解決のための論理的思考力が問われる、最も重要な分野です。
情報セキュリティ:現代のIT活用に不可欠なセキュリティの知識が問われます。
難易度は、ITパスポートよりは上で、しっかりと学習しなければ合格は難しいですが、合格率は平均40%前後と、着実に基礎を固めれば手が届くレベルです。
試験対策と学習時間
試験対策について、次のようなツールを利用することができます。
過去問学習アプリ・Webサービス
1問1答形式や学修履歴・苦手分野の管理機能、解説など、隙間時間に効率的に学習を進めることができます。
オンライン学習サービス・動画教材
動画や図解で分かりやすく、体系的に学習を進めることができます。
特定の分野に特化したサービスもあります。
参考書・問題集(紙媒体または電子書籍)
市販のテキストや過去問題集など、知識を網羅するようなテキストがあり、辞書の様に手元に置いて時々振り返ることもできます。
じっくり、しっかりと学習したい場合にピッタリです。
学習時間について、基本情報技術者試験に合格するために必要な学習時間は、一般的に200時間前後とされています。
転職での利点
この資格は、あなたのITキャリアを確実に後押しします。
未経験からの転職で「強い武器」に
IT業界が未経験であっても、基本情報技術者試験に合格していることで、「ITの基礎を体系的に学んだ」「学習意欲と論理的思考力がある」ことを客観的に証明できます。
特に、大手企業や独立系システム開発会社では、応募条件となったり、選考で非常に有利に働きます。
キャリアアップで海苔店
知識の土台が実務の成長を加速させる
合格を通じて身につけた幅広い知識は、現場での実務において「なぜそうなるのか?」を理解する土台となります。
技術面だけでなく、プロジェクト管理や経営戦略の視点も持つため、単なる開発者にとどまらない、ビジネス全体を見通せるエンジニアとしての成長が早まります。
収入アップにもつながる
多くの企業で、この国家資格の取得者に対して資格手当や報奨金が支給されます。
AI技術との関連
近年注目が集まるAI(人工知能)技術は、基本情報技術者試験の学習内容とも深く関連しています。
AI技術は、それ単体で機能するわけではなく、ネットワーク、セキュリティ、データベースといったITインフラの上で動きます。
基本情報技術者試験で学ぶ幅広い知識は、AI技術を実社会やビジネスでどのように活用し、どのようなシステムで実現するかという「適用可能性」を考える上で不可欠な基礎力となります。
試験では、AIの中核である機械学習の基本的な概念(例:回帰、分類、教師あり学習)についても問われます。
これは、ITエンジニアがAI技術を理解し、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する上で必要なリテラシーを身につけることにつながります。
終わりに
基本情報技術者試験は、高度で幅広い知識が求められる国家試験で、変化の激しいIT業界へ進むのに身に着けておきたい基盤ともいえるでしょう。
収入アップや転職にも役立つ資格ですので、現職でのキャリアアップや転職を検討している方は取得を目指してみてはいかがでしょうか。

私は視覚と聴覚に障害があり、視覚障害については全盲です。
当事者の一人として、皆様に白杖や点字ブロック以外のことも知っていただけたらと思い、視覚障害者が利用しているツールについてご紹介していこうと考えています。
皆さま、どうぞよろしくお願い致します。



