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関西の発酵食品
こんにちは、本記事では近畿地方各県の発酵食品/調味料をご紹介します。
三重
伊勢醤油
毎年伊勢神宮に奉納される醤油で、主な特徴は以下の通りです。
三重県産の大豆と小麦を使用しており、特に大豆を多く使うことで、独特のコクと旨みを引き出しています。
たまり醤油のようなまろやかで深いうま味と、濃口醤油の華やかな香りを併せ持つのが特徴です。
素材の味を引き立てるため、様々な料理に使うことができます。
伊勢神宮内宮前の「おかげ横丁」にある「伊勢醤油本舗」などで購入できます。
また、「伊勢焼きうどん」や「伊勢醤油ソフトクリーム」など、伊勢醤油を使った商品も販売されています。
滋賀
鮒ずし(ふなずし)
琵琶湖のニゴロブナを塩漬けにした後、ご飯とともに漬け込んで乳酸発酵させた、滋賀県を代表する伝統的な郷土料理です。
「なれずし」の一種で、日本に現存する最古の寿司の原型とも言われています。
独特の香りと酸味があり、噛めば噛むほど旨味が出ます。
乳酸菌が豊富で、整腸作用などの健康効果も期待されています。
かつては各家庭で作られていましたが、近年は琵琶湖のニゴロブナの減少により、作る家庭が減りつつあります。
そのまま食べるのはもちろん、熱いお湯をかけてお茶漬けのようにして食べたりもします。
京都
千鳥酢(ちどりす)
京都府の村山造酢が、創業江戸時代から280年以上にわたり造り続けている伝統的な米酢です。
素材の味を大切にする京料理を支えてきたお酢で、まろやかな味と香りが特徴です。
ツンとくるような酸っぱさがなく、旨味やコクが料理に深みを与えます。
有名料亭や寿司店でも愛用されています。
酢の物や和え物など、酢の味が直接感じられる料理に特に向いています。
奈良
醤(ひしお)
醤油や味噌のルーツといわれる日本の伝統的な発酵調味料です。
大豆や大麦の麹を食塩水で発酵・熟成させて作られ、形は味噌のようですが、風味は醤油に近く、旨味成分が豊富です。
箸でつかめる「食べる醤油」とも表現されます。
そのまま温かいご飯や生野菜につけたり、和え物や炒め物、漬け床など、様々な料理に使えます。家庭で手軽に作れるキットも販売されています。
和歌山
柿酢(かきす)
柿の実を発酵させて作られる果実酢の一種です。
柿の濃厚な味わいが特徴で、まろやかな酸味です。
酢酸や、柿に多く含まれるタンニン、カリウムなどが含まれており、健康維持に役立つと言われています。
水や炭酸水で割って飲むほか、ドレッシングや酢の物、和え物など、料理の調味料としても使えます。
大阪
玉ねぎ糀
泉州糀屋(泉州糀屋本家)が販売している調味料で、玉ねぎと米麹、塩を混ぜて発酵させた万能調味料です。
玉ねぎ糀は、玉ねぎの甘みと麹の旨味が凝縮されており、コンソメのような深い味わいが特徴です。
加熱調理をしても栄養素が失われにくく、スープやドレッシング、炒め物、煮物など、和食・洋食問わず幅広い料理に利用できます。
また、肉や魚を漬け込むと柔らかくなり、旨味を引き出す効果も期待できます。
兵庫
白妙酵母
空気の澄んだ山で採取された酵母菌を、無農薬栽培にこだわった果物や野菜で培養しているそうです。
ビート上白糖、豆乳、生姜、りんご、レモン、梅、蜂蜜など、多くの材料を手作業で丁寧に作っています。
腸内環境を整える発酵食品として、美容や健康維持をサポートする目的で販売されています。
1回20ccを目安に、そのまま飲んだり、ヨーグルトやジュースに加えたりして利用できます。
ただし、酵母菌が失われるため50℃以上の加熱は避けるよう案内されています。

以上

私は視覚と聴覚に障害があり、視覚障害については何も見えていません。
当事者の一人として、皆様に白杖や点字ブロック以外のことも知っていただけたらと思い、視覚障害者が利用しているツールについてご紹介していこうと考えています。
皆さま、どうぞよろしくお願い致します。