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内部障害とは?~見た目にわかりにくい部内部障害者の就業や治療の実態~

内部障害とは、体の臓器に起こる障害です。食物の消化、排せつ、血液循環、呼吸など、生命を維持するのに必要な機能の障害が、内部障害なのです。

内部障害の種類「心配りとヘルプマーク」

厚生労働省の発表によると、18歳以上の内部障害者数は100万人以上となっています。内部障害は、外見からはわかりにくいため、なかなか周囲に理解してもらえない障害です。現在、多くの人が日々内部障害のために、制限された生活を余儀なくされています。

ちなみに身体障害者福祉法では、心臓機能障害、腎臓機能障害、膀胱・直腸機能障害、呼吸器機能障害、小腸機能障害、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害(HIV)、肝臓機能障害の7つを内部障害と定めています。

内部障害は総じて症状が重いのが特徴で、1級、2級の身体障害者手帳を持つ人の割合は、内部障害者のうち約6割にもおよびます。その理由は、内部障害のもととなる病気が慢性的に続いており、継続して治療が必要なケースが多いためです。 

■内部障害者の就業実態

内部障害者はどのような仕事でも就けますが、障害が重くなると仕事を続けられなくなって、辞めざるを得ないケースも少なくありません。就業率は22%前後で多くはありませんが、これは障害者枠で働いている人だけの割合です。内部障害は外見からは障害とわからないので、普通の採用枠で働いている人も多いと思われます。

従事している主な業種は、事務、技術職、サービス業などで、就業にあたり何か特別な配慮をしてもらうケースは少ないようです。内部障害の原因となる元の病気はそれぞれ違いますが、体調管理を行って無理をしなければ、どのような仕事にも就くことができます。その反面、仕事に就いていない人や、就いてもすぐに辞めた人の割合も多く、その多くの原因は、内部障害の元となった病気の悪化によるものと思われます。

内部障害の対症法

内部障害を改善する方法として、人工臓器を使う方法や透析法があります。内部障害を抱えている人の中には、原因となる病気の治療をしながら、食事療法を行っている人もいます。また、中には食事や運動を制限されるなど、不自由な生活を余儀なくされている人も少なくありません。

内部障害の人の中には、病気になった臓器や、手術や事故で失った臓器のかわりに、人工臓器を使っている人もいます。腎臓に重い疾患のある人が人工透析を受けたり、心疾患の人が心臓にペースメーカーをつけたりするのもこれに当たります。このほか、人工臓器には人工心臓弁、尿管ストマ、腸管ストマ(人工肛門)、ベンチレーター(人工呼吸器)などがあります。

■企業がすべき配慮

内部障害者の多くは重い内臓疾患を抱えていることが多く、定期的な通院が必要となるため、そのことに対する企業や周囲の同僚の理解が必要です。しかし、内部障害は見た目ではわかりにくいために、理解が得られにくいのが実情です。病気に支障が出ない範囲であれば、健常者と同じ仕事ができるために周囲も健常者として扱い、本人も特別扱いされるよりそのほうがいいと考えます。

しかし、定期的な通院は欠かせないため、その点に対する配慮が必要となります。また、仕事が忙しくなって無理をしないように、周囲が気を配ることも大切です。過労が続くと抵抗力が低下して、さらに重症化するおそれがあります。

また、抵抗力が落ちると別の病気を併発する可能性もあり、発症すると重くなる傾向があるので注意が必要です。これらの対策は重症化する前に講じなければならないことですが、職場の環境や雰囲気によっては、本人が言い出しづらくてつい無理をしてしまうケースもあるようです。しかし、それでは内部障害は進行するばかりなので、そうならないための職場の環境づくりも必要となってきます。

心臓にペースメーカーを使用している人は、電磁調理器具や店舗の入り口に設置してある万引き防止器具が発する電磁波による影響で、体調を悪くするケースがあります。そのため、内部障害者が働く現場でこういった問題がないかどうか、企業側は具体的に検討する必要があります。